・体操服の黄ばみってどうやって落としたらいいの?
今回はこういった疑問にお答えしていきます!
私も以前、我が家の長男が来ていた体操服に黄ばみがあるのを発見したとき…
大きなショックを受けました。なぜならワキガは服に黄ばみができやすいということを知っていたため、「長男はワキガかも!?」と考えたからです。
ですが、結論から言うと
服に黄ばみができる=ワキガ、というわけではありません。
ワキガ以外の原因でも黄ばみができることはあり得るからです。
ということで、本記事では
等についてお伝えしていきます♪
子どもさんの体操服がまた白く戻りますように…!
黄ばみ=ワキガじゃない?
黄ばみの原因や落とし方をご紹介する前に、そもそも服の黄ばみはワキガによるものなのかということをご説明したいと思います。
ずばり、服が黄ばんでいるからといって、必ずしもお子さんがワキガであるとは限らないのです。
もちろん、ワキガで服が黄ばむこともありますが、それ以外の原因も考えられます。
ですので、ワキガが原因の場合とワキガ以外のものが原因の場合の2つに分けて考える必要があります。
ワキガが原因で黄ばむのはなぜ?
まず、ワキガが黄ばみの原因になっている場合を見ていきましょう。
なぜ、ワキガで体操服が黄ばんでしまうのでしょうか?
ワキガによる黄ばみはわきや耳の中などの限られたところにあるアポクリン腺が関係していて、この腺からかく汗はどろっとしているのが特徴です。
アポクリン腺からの汗には脂肪酸やタンパク質、糖質などが含まれていて、この汗がワキガの原因です。
また、汗にはリポフスチンという色素が含まれていて、色素が服に染みつくことが黄ばみの原因になります。
ですので、ワキガによる黄ばみを落とすためには、服のリポフスチンを落とすことが一番大切なのです。
でも、体操服はまめに洗っている。なのに、なんで黄ばみができるの…?
洗剤を使ってしっかり洗っているのに、なぜか黄ばみができてしまう、これってすごく不思議ですよね。
残念なことにワキガが原因の黄ばみだと、普通の洗濯洗剤では汚れを落としきることは難しいのです。
普通の洗濯洗剤には界面活性剤というものが配合されていますが、これはワキガによる黄ばみと相性がよくありません。
[aside]界面活性剤とは?
界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称。1つの分子の中に水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持ち合わせる。この性質が、水と油のような本来は混じり合わないものを混ぜ合わせるのに効果を示す。[/aside]
また、洗濯物を洗う時は水を使っている方がほとんどだと思いますが、水ではリポフスチンを完全に落とすことができません。
ではリポフスチンを効果的に落としやすいのはどういう方法なのでしょうか。
見ていきましょうのはなぜ?
黄ばみの落とし方~ワキガ編~
ワキガによる黄ばみを落とすには、酸素系の漂白剤を使うのが一番知られている方法ではないでしょうか。
漂白剤を使った方法は汚れがよく落ちますが、その分衣類が傷みやすいデメリットもあります。
[aside]酸素系漂白剤とは?
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプの2種類がある。液体タイプの主成分は過酸化水素で、漂白力は弱いが洗濯洗剤などと併用して使用することで効果が高まる。対して、粉末タイプの主成分は過炭酸ナトリウムである。 漂白・除菌ともに十分な効果が得られる一方で、デリケートな衣類には使えない。[/aside]
それでは、漂白剤を使った洗濯の方法をご説明します。
[box class=”blue_box” title=”用意するもの”]・バケツなどの大きな容器
・40℃のお湯 1リットル
・酸素系漂白剤 10g[/box]
[box class=”blue_box” title=”洗濯の方法”]①バケツにお湯と漂白剤を入れる(黄ばみがひどい場合は漂白剤を少し足してもOK)
②体操服の黄ばんだ部分を軽くもみ洗いする(黄ばみが特にひどいときやニオイを落としたいときにおすすめです。②は省略してもかまいません)
③そのままの状態で一晩つけ置きする
④翌日、体操服を軽くすすいで脱水する
⑤風通しがいいところに陰干しする[/box]
漂白剤に体操服を一晩つけておくと、漂白剤の中の酸素が黄ばみを分解して、体操服の繊維の汚れが落ちやすくなるのです。
洗濯するうえでのポイントは、「汚れた体操服を放置しない」ということです。
汚れた体操服を放置していると汗や皮脂が服の繊維にこびりついてしまいますので、体操服をできるだけすぐに洗濯することが大事です。
ワキガ以外の黄ばみの原因には何がある?
次に、ワキガではないのに服が黄ばむ原因を見ていきましょう。
ワキガ以外で黄ばむ原因は、大きく3つの原因があります。
・洗剤や柔軟剤が衣類に残ってしまう
・制汗剤が衣類についてしまい汗と化学反応を起こしてしまう
詳しく見ていきましょう!
①落としきれなかった汗・皮脂汚れが酸化する
洗濯物をしっかり洗ったつもりでも、実際は服の繊維に汗や皮脂などの汚れが残っていることがあるのです。
それが繰り返されると、洗濯で落としきれなかった皮脂や洗剤は酸化して、その状態で日光にあてると紫外線で化学変化を起こします。
それが黄ばみとして残ってしまうのです。
特に夏場は汗を大量にかくので、黄ばみができやすいです。
②洗剤や柔軟剤が衣類に残ってしまう
汚れをしっかり落としたい、ニオイをなくしたいと思って洗剤や柔軟剤を多めに投入していないでしょうか?(私はやっていました…)
実は多すぎる洗剤や柔軟剤でも黄ばみができちゃうんです。
洗剤の量が多すぎると泡が立ちすぎてしまい、泡が汚れを逆に保護してしまいます…。そうすると、汚れもろとも洗剤が残ってしまい、黄ばみへと発展しやすいんです。
しかも、ニオイも残りやすいので最悪の状態になりやすい…。
洗剤は洗濯物の量にあった量を入れるようにしましょう!
③制汗剤が衣類についてしまい汗と化学反応を起こしてしまう
洗剤や柔軟剤だけでなく、制汗剤によっても黄ばみができることがあります。
制汗剤に含まれる成分が、汗と反応してしまい、それによって黄ばみができることがあります。
この場合、後ほど紹介する重曹を使った洗い方を試してみてください。
このように、原因はひとつの場合もありますが、二つの原因が絡み合っている場合もあります。
黄ばみの落とし方~ワキガ以外編~
ここからは、ワキガ以外の原因で黄ばみができたときの洗濯方法をご紹介します。
黄ばみレベル別であげているので、黄ばみの程度に合わせた洗濯方法を試してみてください。
黄ばみレベル:軽度
シミの範囲が小さい場合や黄ばみが初期の段階におすすめの洗濯方法です。
洗濯では食器用中性洗剤を使います。
ご家庭にあるもので洗濯できるので、新しく洗剤を買う必要がなくていいですね。
[box class=”blue_box” title=”用意するもの”]・洗面器
・食器用中性洗剤 適量
・40℃のお湯[/box]
[box class=”blue_box” title=”洗濯の方法”]①洗面器にお湯を入れて、体操服の黄ばんだ部分をひたす
②食器用洗剤を黄ばみにうすくかける
③洗剤をかけた部分をこすって、軽くもみあらいをする
④お湯で洗剤をすすぎ、洗濯機で洗濯する
⑤風通しがいいところに干す[/box]
食器用洗剤は皮脂の油分を溶かしやすい性質をもっているので、黄ばみの汚れに反応して汚れを落としやすくしてくれるのです。
食器洗いだけでなく、洗濯でも使えるなんてすごいですね。
黄ばみレベル:中度
食器用洗剤で黄ばみが落ちなかった場合や、黄ばみの範囲が広い場合、制汗剤の使用によりついたと思われる黄ばみにおすすめの洗濯方法です。
この洗濯では、食器用洗剤の他に重曹を使います。
さまざまな場面で重宝する重曹は、洗濯でも効果的なのです。
[box class=”blue_box” title=”用意するもの”]・洗面器
・食器用中性洗剤 小さじ1
・重曹 小さじ1
・40℃のお湯[/box]
[box class=”blue_box” title=”洗濯の方法”]①重曹と食器用洗剤を混ぜ合わせ、ペースト状にする
②①を黄ばんだ部分に塗りこむ
③10分ほどそのままにする→歯ブラシで軽く叩き洗い
④お湯ですすいで、そのまま洗濯機で洗う
⑤風通しがいいところに干す[/box]
皮脂汚れにはタンパク質が含まれていて、重曹はタンパク質に効果があります。
食器用洗剤と重曹がお互いを助け合って、黄ばみを服からうかしやすくするのです。
材料を混ぜあわせるところを、お子さんに任せてもいいかもしれませんね。
黄ばみレベル:重度
食器用洗剤+重曹を試してもダメだった場合や、黄ばみが体操服に沈着してしまっている場合には、最終手段として漂白剤を使用しましょう。
漂白剤は黄ばみなどの着色汚れを落とすために開発された商品ですので、頑固な汚れにはもってこいなのです。
漂白剤には塩素系と酸素系がありますが、おすすめは酸素系です。
酸素系漂白剤には過炭酸ナトリウムが使われており、これは重曹より汚れ落ちが強いのです。
塩素系は汚れ落ちはいいのですが、使い方を間違えると塩素ガスが発生します。
お子さんがいるご家庭でもより安心して使えることを考えると、酸素系漂白剤を使うのがベストだと思います。
洗濯の方法は「黄ばみの落とし方~ワキガ編~」を参考にしてみてください。
体操服を黄ばませないようにするためのポイント
黄ばみは一度つくってしまうと、なかなか落ちません。
ここからはなるべく黄ばみを作らないための洗濯方法についてのポイントを紹介していきますね!
洗剤の量は適量を!
先ほどもお伝えしたように、洗剤の量は洗濯物の量に合わせた適量がベストです!多すぎると洗濯の際に衣類に残ってしまい、黄ばみの原因となります。注意しましょう。
洗濯機に水を張る→洗剤を入れ洗濯機を回す→洗濯物を入れる
洗濯物を入れる→水を張るというのが一般的かもしれませんが、実はこのやり方だと繊維が縮んだり、色抜けしやすくなります。
まずは手動で必要な量の水を張り、洗剤を投入→洗濯機を2分程度回す→泡立ってから洗濯物を入れる方が断然いいんです!そうすると洗剤のムラもなくなります。
ニオイが気になるときはお風呂の残り湯は使用しない
我が家でも節水目的でお風呂の残り湯を使用して洗濯をしています。
ですが、お風呂の残り湯はどうしても皮脂やたんぱく質が残り、衣類に付着してしまいニオイのもとになることも多いです。
梅雨のときなどはどうしても、部屋干しが多くなりニオイが出てしまうことも多いですよね。毎回とはいかないかもしれませんが、ニオイが強く残っている衣類を洗う時や、部屋干しでニオイを発生させたくないときはお風呂の残り湯を使わない、あるいは半量程度にしておくことで、ニオイを防ぐことができます。
洗剤を専用のものに変えてみるのも手
また、体操服を黄ばませないためには、普段から服に汚れがたまらないようにするのが一番です。
汗をかいたらこまめに拭いたり、汗わきパットなどを使ったりして服に汗シミがつかないようにすることが大切になってきます。
[voice icon=”https://wakiganoko.com/wp-content/uploads/2019/12/080710.jpg” name=”” type=”r”]でもうちの子、言ったところで汗なんてこまめにふかないし……[/voice]
汗やニオイに無頓着なお子さんであれば、親御さんが注意してもなかなか行動にうつしてくれないかもしれませんね。
それならば、洗濯洗剤を変えてみるというのも手です。
服に汗シミがついてしまっても早い段階で汚れを取り除いてしまえば、体操服に黄ばみができにくくなります。
服についた汗、皮脂、ニオイを徹底除菌してくれる洗剤で、ヌーラO2(オーツー)というものがあります。
ヌーラO2はワキガ臭にも効果があり、体操服への黄ばみを防ぐだけでなくワキガのニオイも取り除いてくれるのです。
ワキガのニオイって通常の洗濯では取れにくいんですよね…。だけど、これだとニオイが取れるので我が家も重宝しています!
使い方は、市販の洗剤と同じように適量を洗濯機に入れるだけです。(40℃くらいのお湯が一番効果を発揮します)
ただし…正直言うと価格が高いのが難点です。私の場合は家族全員ワキガなので常備しており、かなり重宝しています。が、洗う手間を惜しまない、ちょっとの量だから面倒に感じないという方は上記であげた洗濯の方法で十分かもしれません!
気になる方は公式サイトを一度覗いてみてくださいね。
[btn class=”lightning”]ヌーラO2公式サイト[/btn]
まとめ
・黄ばみ=ワキガとは限らない
ワキガが原因の場合とワキガ以外が原因の場合がある
黄ばみの落とし方
[box class=”pink_box” title=”ワキガの場合”]酸素系漂白剤を使って一晩つけ置きする[/box]
[box class=”green_box” title=”ワキガ以外の場合”]黄ばみレベル:軽度→食器用中性洗剤を使う
黄ばみレベル:中度→食器用中性洗剤と重曹を使う
黄ばみレベル:重度→酸素系漂白剤を使う[/box]
今回は、黄ばみの原因はワキガによるものとそれ以外のものがあること、それぞれの黄ばみの落とし方をご紹介しました。
体操服の黄ばみ落としの処方箋として使っていただけたら嬉しいです。
コメント